『XXXHOLiC(ホリック)』は『週刊ヤングマガジン』に2003年から2010年まで連載された、CLAMPによるファンタジー漫画です。
本作は対価を払えばどんな願いも叶える不思議な店を営む主人公の元に、様々な悩みを持つ客が訪れるという非日常的なストーリー。
単行本が講談社から19巻ほど刊行されており、2006年にはProduction I.Gによりアニメ化も行われました。
2021年秋には畑 雅文さん脚本で舞台化されることも発表されており、今まさに話題を呼んでいる作品です!
今回は、そんなファンタジー漫画『XXXHOLiC』のストーリーや魅力を徹底的に解説していきます。
XXXHOLiCのストーリー
私立高校に通う青年・四月一日君尋(わたぬき きみひろ)は、アヤカシを引き寄せるといった特異体質に悩まされていました。
ある日、四月一日は不思議な店に迷い込み、そこで店の妖艶な女主人・壱原侑子(いちはら ゆうこ)と出会います。
侑子が営む店は、対価さえ差し出せばどのような願いも叶えるという不思議な場所。四月一日は「自分の体質を治して欲しい」と願うことに。
願いを叶える対価として、侑子は四月一日に自分の店でバイトとして働くように促したのでした。
四月一日が店でバイトを始めて少し経った頃、店に異世界からの客として小狼(シャオラン)達が訪れます。
彼らは別作品『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』の登場人物であり、いずれも異世界を旅する力を求めて店に訪れたのでした。
侑子は各々の一番大切なものを対価として貰った上で、異世界を旅する力を渡して小狼達を見送ります。
四月一日は同じ高校の九軒(くのぎ)ひまわりと百目鬼静(どうめき しずか)と親交を深める一方で、店に来る客の悩みに向き合うようになりました。
中にはアヤカシ絡みの奇怪な事件もあり、片目の視力を失ったり生死を彷徨うなど危険な目に遭うことも。
事件に巻き込まれる中で、四月一日は自らの特異な出生の秘密に迫ることになっていきます。
やがて、「世界の理」を覆そうとした魔術師:飛王(フェイワン)・リードの目論見が動き始めます。
その影響は異世界を旅する小狼だけではなく、四月一日たちの住む世界にも現れ始めました。
何と侑子は既に故人であったことが判明し、飛王の願いにより「止まっていた時間」に囚われていた侑子の時間が進み始めます。
正しく時間が進み始めたことにより、侑子は闇に呑まれて消え去り、四月一日は取り残されてしまうのでした。
取り残された四月一日は侑子と再会する術を見つけるために、侑子の残した店を継ぐことを決心します。
四月一日は侑子を待つための対価として老いを捨て、自身の魔力を高めながら侑子の帰りを待つのでした。
XXXHOLiCの魅力
幻想的で独特な世界観に惹きつけられる
CLAMP作品はどれも独特な世界観を持っていることで有名ですが、本作品は幻想的な世界観が特徴です。
ストーリー内では聞き慣れない言葉が多数登場するため、難しく感じるかもしれませんが、その分奥深く面白い作品になっています。
他のCLAMP作品と繋がっているため、合わせて楽しめる
本作は随所で『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』とリンクした作品になっています。
そのため交互に比べながら読んでいくと、また違った視点での物語を楽しむことができます!
いかがでしたでしょうか?難解ではありながらも、幻想的で味わい深い作品ですので本当におすすめです。
最後まで読んでくださってありがとうございました!